トレードの機会を増やすために、マネーパートナーズで扱っている 20 通貨ペアがチェックできないかと思い、トレーディング・プラットフォームを検討してみました。
MetaTrader
MetaQuotes Software の MetaTrader です。 外国為替証拠金取引のトレーディング・プラットフォームといったら MetaTrader というくらいメジャーな印象です。
自分が初めて購入したトレードの商材の作者の方も MetaTrader 4 を使っていましたので、自然とそこから MetaTrader 4 を使い始めました。
それ以前は、外為オンラインを使っていたので、外為オンラインの Web のトレーディング・プラットフォームを使っていました。
途中から、いつまでも古い MetaTrader 4 を使ってて、セキュリティ的に大丈夫なのか?と思い始めて、 MetaTrader 5 を使うことにしました。 システムの開発をしているので、このあたりに神経質になります。 特殊なインディケーターを使っているわけでもないし、システムトレードの Expert Advisor(EA) を使っているわけでもなかったので、変えることによる不都合はありませんでした。
その後、いろいろトレーディング・プラットフォームを検討するのですが、それを踏まえて、今 MetaTrader を見ると、メジャーなのがわかるくらい、使いやすかったんだと思えました。
それでも、唯一気になるのが、文字がギザギザなところです。 2018 年になって、高 DPI のディスプレイに対応していないのは、ちょっと…
うーん、これじゃ小さすぎてあまり伝わらない… ウィンドウのタイトルの “CADJPY,H1” は Windows の標準の文字だから比較的綺麗で、その内側の “CADJPY,H1” は MetaTrader の文字だからギザギザなんですけど。 そして、スケーリングしないで設定していたときの画像だからウィンドウのタイトルもそれほど綺麗じゃないかもしれません。
これは、 iPhone の Retina ディスプレイに慣れてしまった後に、以前の非 Retina のディスプレイに戻れないのと同じ感覚があります。 Retina ディスプレイの存在を知らなければ、非 Retina のディスプレイで十分なのですが、知ってしまったら、やっぱり、ダメでした。
JForex(デューカスコピー・ジャパン)
デューカスコピー・ジャパンの JForex も使ってみました。
自分にとっては使いづらかったです。
毎日チャートをチェックするのに、一つの画面に複数のチャートを表示しておくのですが、チャートを最大化するアイコンがないところが特に使いづらかったです。 最大化と同じ役割のような、ウィンドウを独立で表示するボタンはあります。 このボタンで最大化しなければいけないようでした。 チャートを最大化するにはウィンドウを独立させて、チャートを小さくするには独立したウィンドウを元に戻す必要があります。 少しの違いなのですが、自分にとっては大きく使いづらかった点です。
チャートを独立のウィンドウで表示して、複数のディスプレイに表示させたい、という要望を持つ人もいるようで、これは MetaTrader にはない機能なので、喜ばれるみたいです。 が、自分には不要な機能でした。
それから、 JForex もやっぱり文字がギザギザでした。
ウィンドウのタイトルであり、 Windows の標準の文字でもある “DEMO @ DEMO - Dukascopy Japan” の部分は比較的綺麗に表示されています。 その下の、メニューの “ファイル”, “口座” …は文字がギザギザです。 伝わりますでしょうか。 感覚的には、 MetaTrader よりもギザギザ度がキツイ印象を受けます。
デューカスコピー・ジャパンはヒストリカルデータを提供していて、 JForex からダウンロードすることができるので、いくつかダウンロードしました。
cTrader
cTrader は Spotware Systems が開発したトレーディング・プラットフォームです。
すでに Price Alerts を受け取る設定について記事を書きました。
cTrader は、まず、文字がギザギザじゃないところが良いです。
先に挙げた MetaTrader や JForex と比べてみてどうでしょうか。 macOS と比較すると綺麗じゃないかもしれません。 が、ウィンドウのタイトルの文字とその内側の文字が同じ感じで表示されていて、良いと思っています。
現在時刻は、標準の設定で日本時間にすることができます。 これは、 MetaTrader の標準の設定にないので、喜ばれる設定のようです。
チャートのタイムフレームが確定するまでの時間も、標準で表示されます。
それから、カラーテーマをボタン一つで変えられます。 MetaTrader を使っていたときは、チャートを印刷するときのために、チャートの背景を白に設定していたのですが、現在は、ディスプレイで見るときは背景を黒にしておいて、印刷するときはボタン一つで背景を白にして使っています。
こだわらない人にとっては不要な機能だと思いますが、自分は便利に使っています。
それから、 MetaTrader 4 のチャートの組表示、 MetaTrader 5 のチャートのプロファイルについて、 cTrader の初期の頃にはそのような設定がなかったようでした。 現在は、ワークスペースというのが同様の設定に当たるようです。 が、この設定を使うために、取引業者の口座(デモ口座)とは別に、 Spotware Systems の cTrader ID のアカウントを登録する必要があります。 ワークスペースの設定がローカルの PC 保存されるのではなく、 cTrader ID のアカウントのクラウド上に保存されるようです。 だから、 「PC が変わっても同じ設定を呼び出せます」と謳っているようです。 が、クラウドに保存されているがために、ワークスペースの切り替えが遅いです。 5 秒とか待ったりします。 ここは cTrader の使いづらいところだと思っています。 この問題について、次のページで投票があるので、たくさん投票してもらいたいです。
Saving workspaces on local computer – Vote on new platform features - Spotware Systems
アイデアを募集する仕組みあるのは良いことだと思います。 この仕組みが活発かどうかまでは見えないですけれども… でも、当初なかったワークスペースの機能自体もこの仕組みから追加されたもののようですので、頑張ってもらいたいです。
HyperSpeed NEXT, HyperSpeed(マネーパートナーズ)
現在、マネーパートナーズの口座で取引をしていまして、チャートのチェックと取引を同じトレーディング・プラットフォームでできた方が良いかもしれないと思って、使ってみました。
自分にとってはかなり使いづらかったです。
初めに使ったのが MetaTrader だったので、それと違いすぎることが問題なのかもしれません。 だから、最初に使ったのがこちらだったら、これを当たり前のこととして使っていたのかもしれません。
MetaTrader はチャートの追加が簡単だったのですが、こちらはチャート以外にもたくさんフォームがあって、ごちゃごちゃした印象を受けたところが使いづらかったのかもしれません。 たくさんの機能はいらないので、簡単にチャートをチェックできれば良かったのです…
それから、やっぱり、文字はギザギザでした。 が、キャプチャーを撮るのを忘れてしまいました。
LION FX(ヒロセ通商)
ヒロセ通商の LION FX も試してみました。
ヒロセ通商は扱っている通貨ペアが多いです。 50 通貨ペアもあります。 マネーパートナーズで取引できる通貨ペアがすべてチェックできるところが良いかなと思います。 メキシコペソ/円、香港ドル/円なんかはマイナーだからか、他ではあまり扱っていないようでした。 ドルストレートだったら、メキシコペソ/米ドル、香港ドル/米ドルを扱っているところはあるみたいでしたけど。
LION FXの文字は比較的綺麗なようにも見えました。 ただ、文字が小さいから綺麗に見えるだけのような気もしました。
自分がよくする操作として、水平線を引くのですが、水平線のアイコンを選択すると、それ以降ずっとクリックするたびに水平線を引くことになるのが少し手間でした。 一度水平線を引いて、その水平線を移動するには、 “選択” のアイコンをクリックして、水平線を移動しなければいけません。 MetaTrader や cTrader は水平線を選択したら、一度だけ水平線を引くことができて、引いた後は自動的に選択ができる状態に戻るので、その使い方に慣れてしまいました。
終わり
通貨ペアの数ではヒロセ通商が良いのですが、トレーディング・プラットフォームの使い勝手はもう少し頑張ってもらいたいと感じました。 スプレッドについて、早朝とかけっこう広がるみたいな意見も見るので、その懸念も少し感じました。
口座を開設している取引業者のトレーディング・プラットフォームを使うのが一番良いのかもしれないですが、マネーパートナーズのトレーディング・プラットフォームは自分には合いませんでした。
結果、チェックできない通貨ペアは 2 つ(メキシコペソ/円、香港ドル/円)あるのですが、 cTrader を使っていこうと思います。 Price Alerts の機能も有効に活用していこうと思います。