新しい Surface Pro (2017) をしばらく使ってみた感想

新しい Surface Pro (2017) を購入しました からしばらく使ってみたので感想を書いてみます。

満足

満足しているところです。

タブレット

タブレットとして使えるところは満足です。 タブレットなのにデスクトップアプリがインストールできてしまうのはすごい!

画面も綺麗です。 解像度は 2,736 x 1,824 なので、MacBook Pro (13-inch) の 2,560 x 1,600 と比較しても高いです。 最近の Windows PC はもっと高くて、4K のもあるみたいですけど…

Windows Hello 顔認証

顔認証は iPhone X の Face ID の方が話題性があって、そちらを先に認識したのですが、Windows Hello の顔認証って、それよりも前から搭載されていたのですね。 画面の前にいるだけで認証されるので便利です。 もっとアプリでも対応されるものが増えると良いと思います。

電源アダプター

電源アダプターに USB が一つついているのが便利です。

Office Premiun

Surface には Office Premiun が付属しているため、Office 365 Solo のように常に最新の Office が使えます。

自分は Office 365 Solo も持っていたのであまり意味がありませんが…

Office 365 サービス

Surface には “Office 365 サービス” が 1 年間分付属しています。 厳密には、Surface に付属する Office Premiun に対して付属しているもののようでした。 これは OneDrive の 1TB と Skype が毎月 60 分無料というような内容になっています。

これも Office 365 Solo を持っているのであまり意味がありませんが…

不満

不満はあるだろうとは思っていましたが、いろいろ出てきました。

タッチパッド

一番懸念していたのですが、やっぱり不満があります。

精度が悪いです。 というより、MacBook のトラックパッドが素晴らしすぎるのでしょうか。 Windows はマウス必須なのかもしれません。

マウスまで持ち歩きたくないので、不満ながらそのまま使おうと思います。

あと、タッチパッドじゃないですけど、タイプ カバーのクリックの音が少し大きいのと、エンターキーの音も少し大きい気がします。

フォント

フォントの問題なのか、高 DPI のスケーリングの問題なのか、Forex Tester とか他のいくつかのアプリの文字がギザギザになってます…

エクスプローラーとか標準のアプリとかは比較的綺麗な文字で表示されている分、その差が激しくて気になります。

iOS との連携

iPhone と MacBook で iCloud を当たり前のように使い始めてしまっていたので、意識していなかったのですが、連携をよく使っていたようでした。 主な項目は次の通りです。

  • iCloud Drive
  • 写真
  • メール
  • 連絡先
  • カレンダー
  • リマインダー
  • Safari
  • メモ
  • キーチェーン
  • iCloud バックアップ
  • ミュージック
  • ビデオ
  • iBooks

iCloud Drive

iCloud Drive は使っていませんでした。 ので、連携の必要はあまりありません。 だから、Windows の iCloud Drive アプリも使う予定はありません。

でも、クラウドのストレージとして Google の “バックアップと同期” を使っていて、この機会に Microsoft の OneDrive に移行することにしました。 今まで macOS からしか使っていませんでしたが、iPhone からも使えるようにアプリをインストールしました。

写真

写真は iPhone に保存したままにせず、HDD に保存していました。 読み込むときにケーブルを接続するのが面倒なので、iCloud 経由で MacBook に取り込んでいました。 それを、OneDrive 経由で Surface に取り込むようにしました。

iOS で写真を OneDrive にアップロードするときの注意として、ファイル名が “yyyymmdd_hhmmssfff_iOS.jpg” に自動的になるところが気になりました。 そういうものだと思って使っていこうと思います。

メール

それまで Gmail を使っていたのですが、Windows なので、Microsoft の Outlook.com に移行しました。 Microsoft で統一されるので、Windows のメールアプリでは設定を自動的にやってくれます。 が、Windows のメールアプリはアカウント間のメールの移動ができなくて、これを使ってメールのデータを移行することはできませんでした。 なので、Thunderbird を使うことにしました。

iOS でも Outlook.com の設定をしておけば標準のメールアプリで送受信できます。 ただ、エイリアスを使っている場合の注意として、エイリアスのメールアドレスから送信できないことです。 それをする場合は、Outlook.com ウェブアプリから送信する必要がありそうです。

連絡先、カレンダー、リマインダー

iCloud のアカウントにも、Microsoft の Outlook.com のアカウントにも連絡先、カレンダー、リマインダーの機能があります。

一度、3 つとも Outlook.com に移行しました。 Windows のクライアントとしては、連絡先は People アプリ、カレンダーはカレンダーアプリ、リマインダーは Office Outlook になりそうでしょうか。

Windows 10 のリマインダーはコルタナさんを使うように推しているのか、標準アプリのようなものがない印象です。 自分がリマインダーをよく理解していないだけかもしれません。 コルタナさんを使うにしても、リマインダーは常に手元にあるデバイスから通知された方がいいような気がしますから。 Windows 10 Mobile を終了した Microsoft のを使う気になれませんでした。

結局、自分の場合、連絡先、カレンダー、リマインダーを Windows から使うことがあまりなかったみたいでした。 だから iOS からだけ使うことにして、iCloud にデータを移行し直しました。 Windows から使う場合は icloud.com のウェブアプリから使おうと思います。

macOS は iOS と同じ連絡先、カレンダー、リマインダーアプリがあって何も意識せずに使えていたので楽でした。

Safari

ブラウザーは Windows 標準の Microsoft Edge を使い始めました。 Microsoft のアカウントと連携することができるので、他の Windows PC とならブックマークが同期することが可能です。 しかし、まだ日本では iOS の Microsoft Edge はリリースされていません。 ので、iPhone とは同期することができません。

ブックマークとリーディングリストの同期がしたかったので、Firefox を使ってみました。 同期するには Firefox のアカウントが必要になります。 ブックマークで使いづらいのは、iOS と Windows でブックマークのフォルダーが異なるところです。 Windows からは iOS 側のフォルダーの内容も変更できますが、iOS からは Windows 側のフォルダーの内容を(参照はできますけど)変更することができません。

あまり同期している感じになれないところがあります。

Windows の Firefox は、リーディングリストが Pocket という、当初サードパーティーの機能だったもののようで、これを使うにも Pocket のアカウントが必要のようです。 登録が面倒だったので使っていません。 ブックマークだけでなんとかしようと思います。

一方で、iOS では Safari の広告のブロック機能を使っていたのですが、iOS 自体に備わっているコンテンツブロッカーは Safari にだけ有効なようで、Firefox では広告が表示されてしまいます。

仕方ないので、iOS では基本的には Safari を使っていくことにしました。 これなら、広告は表示されません。 Safari を使っていても、Safari から Firefox のブックマークを追加することができます。 ブックマークからサイトを開くときは面倒ですけど、Firefox からアドレスをコピーして Safari に貼り付けようと思います。

基本的に Windows では Firefox、iOS では Safari を使って、同期のためだけに iOS の Firefox も使うという…

iOS の Microsoft Edge に期待しています。

  • ブックマークの同期ができること
  • リーディングリストの同期ができること
  • Safari から Edge のブックマークが追加できること
  • Edge のブックマークから “Safari で開く” ができること
  • あるいは広告をブロックできること

メモ

OneNote を使い始めました。 でも、起動が遅い、同期に失敗する、同期が遅いみたいな不満がありました。 それから、手書きみたいにテキストを入力する位置を自由に配置できるところが売りのようでしたが、逆に使いづらかったです。

Evernote は容量の制限があるので、以前は使ったこともありましたが、使う気になれませんでした。

基本的に iOS のメモアプリを使って、Windows からは icloud.com ウェブアプリを通して使っていこうと思っています。

iOS と macOS のメモアプリは優秀だったんだと実感しました。

キーチェーン

キーチェーンとは直接的に関係はないのですが、パスワード管理アプリについてです。

1Password をしばらく使っていて、サブスクリプションになる前からだったので、まだ購読していなくて、Windows をどうしようかと悩んでいます。

LastPass を使ってみましたが、アカウントを複数のサービス(ドメイン)で共有しているようなときに、アドレスを複数登録しておけないところに不満がありました。 自分にとって項目の追加・削除が自由(サイト1、サイト2みたいに)に登録できる必要がありそうでした。

次に、SafeInCloud を使ってみました。

iOS で自動入力機能を使うためには、SafeInCloud 内のブラウザー機能を使ってサイトにアクセスする必要があります。 独自のブラウザー機能の場合、 “User-Agent” によってはログインできないようなサイトもあります。 “User-Agent” を Safari と同じものにしてアクセスするような設定ができれば良いのですが、そのような設定はなさそうでした。

Windows ではブラウザー拡張機能の統合具合が不十分に感じました。 サイトを開いて自動入力するまでの流れは次のようになります。

  1. SafeInCloud アプリを開いて認証する
  2. 登録してあるサイトを検索してブラウザーで表示する
  3. ブラウザー拡張機能のアイコンをクリックして認証をする(二度目の認証)
  4. アカウントを選択して自動入力する

アプリ側とブラウザー拡張機能側でそれぞれ認証する必要があるのは手間だと感じてしまいまいた。 macOS の 1Password は次のような操作だった気がします。

  1. メニューバーの 1Password のアイコンをクリックして認証する
  2. 登録してあるサイトを検索してブラウザーで表示する、と勝手に自動入力される

なので、iOS の Safari 拡張機能の自動入力と Windows のブラウザー拡張機能からサイトの呼び出しと自動入力ができる必要がありそうでした。 とくに、Safari の拡張機能の自動入力はほとんどのアプリでないように感じました。

必要な機能の整理をしてみたところ次のようになりました。

  • iOS
    • Safari の拡張機能による自動入力ができること
    • Touch ID による認証ができること
  • Windows
    • ブラウザー拡張機能からサイトの呼び出しと自動入力まで一度でできること
  • 共通
    • 項目を自由に登録できること(アドレスを複数、秘密の質問とか)
    • 銀行、クレジットカードの情報も登録できること

次に、bitwarden と Encryptr を使ってみました。 どちらも iOS の Safari の拡張機能の自動入力はありませんでした。

次に、Dashlane を使ってみました。 このアプリには iOS の Safari の拡張機能の自動入力があります。 が、登録しておけるサイトのアドレスは 1 つだけのようでした。 それから、Windows のアプリのフォントがギザギザになってます…

LastPass と Dashlane は 1Password と同じくらいの評価な印象でしたので、少し残念です。 おとなしく 1Password のサブスクリプションをした方が良いのかと思っています。

iCloud バックアップ

これは iPhone 単体で使えるものなので、そのまま使っています。

ミュージックとビデオ

Windows の iTunes は遅いと評判なので、使うつもりはありませんでした。

ビデオは iOS の OneDrive のアプリから再生することができました。 Windows 側は OneDrive フォルダーにファイルを保存するだけです。 iOS 側はオフラインで再生したいファイルだけダウンロードしておくことにしました。

ミュージックも iOS の OneDrive のアプリから再生することができました。 が、連続再生できないので、他のアプリを探しました。 CloudBeats というアプリが連続再生できて、オフラインで再生するためにダウンロードもできるようでした。 600 円しました。 Musicloud と Evermusic も検討してみて、無料で使える範囲では、Musicloud の方が良さそうでしたが、CloudBeats を購入してしまいました。

iBooks

PDF のレポートを iBooks で読んでいたのですが、これも iOS の OneDrive アプリで表示することができました。

終わり

不満の方が多くなってしまった…

特に iCloud の連携というか、iOS と macOS の連携は気づかないうちにすごく依存していたのだと感じました。

最初から iOS と Windows を使っていたなら不満に思うこともなかったのだと思いますが、iOS と macOS の連携が当たり前のものだと思ってしまっていたので、不満も大きいです。 なんで当たり前のことができないの?みたいになってしまいます。

でも、当たり前なんて所詮主観的なものだとも思います。 自分の使い方は異常なんじゃないか?とか。 そういう中で、現時点での自分なりのベターを選択していこうと思います。

また、macOS に戻ることになると思いますが、Microsoft も Apple も応援してます。